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中学校の時、
「大量虐殺」という言葉が、

すごく普通に、

この単語はテストに出ますよ、 という感じで
教科書に載っていたのを、よく覚えています。


少し太字になっているこの言葉を
私は当時
少しもリアルに感じられませんでした。


先生は、戦争の重要人物の名前や、起こった場所を教えてくれました。
だけど、


「大量虐殺」ということがつまりなんだったのか


ということはわからないまま、
授業はあっという間に次の項に進みました。



他にも、言葉の意味は分かっても、
その「ほんとう」が見えない言葉が教科書には沢山あって、


当時とんがり娘だった私は、

先生は大事なことは教えてくれないのかな、
とか思っていましたごめんなさい。
(先生になんでも教えてもらおうというところに、ゆとりの香りがします…てへ。)




それと同時に

その言葉たちの「ほんとうの意味」がよくわからないことを

なんだかものすごく悪いことのように感じたことを
よく覚えています。









さて






話は旅に戻りまして





ぽかぽかのお日さまを浴びて、こかげを作っている木の写真。

PB092583.jpg


カンボジアのポルポト政権時代

この木は

生まれたばかりの赤ちゃんを打ち付けて殺すための
木だったそうです。

木の真横の小屋は、
当時、遺体を埋めるために掘られた穴の跡で、
赤ん坊と引き離された女性は
穴のすぐそばで殺され、
赤ん坊と一緒に、そのままそこに捨てられました。

カンボジアの首都、プノンペンには、
そんな風にして
何人も何人も何人ものひとが
番号をふられて、殺されて、埋められた処刑場跡
キリングフィールドのひとつがありました。

PB082538.jpg



PB082543.jpg

これは、
もともとは学校だった場所が、
「学問は不要」として政治犯収容所に改造され
一度入ったら生きて帰ることは出来ないと言われた
トゥールスレン収容所です。



この場所に立ったときに感じたのは、
悲しみというより、
原始的な恐怖感に近かったと思います。






日本にも戦争を知ることの出来る施設はいくつかありますが、

このキリングフィールドとトゥールスレンは
日本のような


「過去のことを忘れないようにしましょう」


的な
作り手からの訓示の匂いはあまり感じられず



生い茂る木々や
そこでひなたぼっこをしている鳥の親子
その木の根元に落ちている、

誰かの服の切れ端


がらんとした教室に、無造作に置いてあるベッド
教室に仕切り板を何枚も重ねて作った収容部屋
血の跡
パネルに並べられた、収容された人々の顔、顔、顔。





そこには、なんの解釈の余地もなく

ただ、「大量虐殺の跡」がありました。








中学校の時、
大量虐殺という言葉を習いました。

それはカンボジアだけで起こった出来事ではありません。
日本のまた、南京大虐殺と呼ばれる出来事の加害者です。

殺されたのが何万人だとかそうじゃないとか
これは真実でこれはでっちあげだとか
授業でならった そんな論争は


この場所の「痛み」には
なんの関係もなくて






あまりに痛くて

言葉も出ないような場所だったけれど、





それでもこの場所に救いがあるとすれば、



キリングフィールドまでトゥクトゥクで乗せていってくれたファニーなお兄ちゃんも
プノンペンの屋台で出会った優しいおじさんたちも
町を歩くひとたちも


きちんと笑ってた ということ


東北と同じで、
それでも、

人はそれでも、

前に向かって歩くんだ、と、
思いました。


くらたともこ


キリングフィールドでは、無料で日本語の(!)音声案内を貸してもらえます。
一見しては記念塔と広場しかないこの場所で、何が起こったのかを教えてくれます。

カンボジアによるカンボジア人への大量虐殺、
なんていう、

カンボジア人にとっては「隠したく」なってしまいそうな出来事を

こんなにもそのままに展示をするなんて



カンボジア人は勇気がある


のではなく

ここにもセイジハイケイというやつがあって

トゥールスレン収容所は
クメール・ルージュ(つまりポルポト政権)撤退後、
ベトナムによって
あっという間に公開されたそうです。

ここは少なくとも、
平和を取り戻したカンボジア人が、「この悲劇を人々に教えたい」と思って始まった場所では、ないようです。

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